概要
東京大学では、2002年に設置された「バリアフリー支援室」と、2006年に設置された「男女共同参画室」を中心に、障害者支援とジェンダー平等を推進し、2022年には「D&I宣言」、2023年には「性的指向と性自認の多様性に関する学生のための行動ガイドライン」を公表し、様々な施策とともにインクルーシブなキャンパスづくりを進めてきました。 新センターでは、この2つの室を統合するとともに関連分野の研究機能を強化し、DEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)活動を一層包括的に展開します。センターの愛称はIncluDE(インクルード)。IncluDEは、当事者の困り事を起点に様々な活動と研究をつなぎ、ジェンダー平等とバリアフリーを推進する実践を通して、誰ひとり取り残さない社会の実現を可能にする学知を共同創造します。
東京大学はまた、150 周年記念事業の一環として、2026 年に本センターが入る D&I 棟(仮称)を設置し、遅れをとる日本の DEI 施策の拠点としてまいります。
IncluDE の概要
・ 開所日:2024 年 4 月 1 日 ・ 名称:多様性包摂共創センター
・ 英語名称:Center for Coproduction of Inclusion, Diversity and Equity
・ センター長:伊藤たかね 副学長
・ 場所:本郷キャンパス内 ※2026 年、D&I 棟(仮称)建設予定
IncluDE の目指す5つの目標
- 障害者をはじめとする当事者と研究者の共同創造
- 研究と実践の好循環
- ジェンダー平等
- ライフステージに合った支援
- 交差性(多重差別)の当事者に配慮した支援と環境整備
こうした目標のもと、IncluDE には2つの室を統合した DEI 実践部門を置き、マイノリティ性をもつ学生と教職員をシームレスに支援する体制に改組した事務組織とともに環境整備と支援に取り組んでいきます。それに加えて、諸分野に分散している学内の DEI 関連の研究を糾合した DEI 研究部門を設置し、この分野の最先端の知見を生み出し、国内外に発信していきます。DEI 共創推進戦略室は、これら2部門をつなぎ、双方向の好循環を生み出します。 また、IncluDE は、本学全ての構成員が人権感覚を研ぎ澄まし、主体的に DEI 実現を目指すグローバル・シチズンとなるよう、教職員や学生を対象にして DEI に関する教育や研修を実施します。
メッセージ
差別を超え、共に学び、未来を切り拓く−−東京大学は、新センター「IncluDE(インクルード)」の活動を通して、開かれた学問の場を創造し、社会の多様性と公正性をリードしてまいります。
本件に関する問合せ先
東京大学問い合わせ先:IncluDE 共創推進戦略室(担当:中野)
E-mail: diversity-prom.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp